今泉忠明氏監修「続おもしろい！進化のふしぎ ざんねんないきもの事典：高橋書店発行」よりの抜粋。今回は その128．ワニの性別は気温次第 です。
人間の性別は遺伝子によって決まりますが、ワニの性別は卵の置かれた地面の温度で決まります。
たとえばミシシッピワニの場合、30℃以下は「すべてメス」、33.5℃以上は「すべてオス」、その間は「オスもメスも生まれる」という具合です。
これは、寒い時は移動せずにその場で卵を産めるメスの方が有利、温かい時は動き回って遠くのメスと交尾できるオスの方が有利、ということなのかも知れません。
もしも温暖化が進んで地面の温度が上がってしまったら、オスしか生まれずワニが絶滅してしまう可能性もあるのです。
