今泉忠明氏監修「続おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典:高橋書店発行」よりの抜粋。今回はその130.マッコウクジラの頭の中は脳ではなく油でいっぱい です。
マッコウクジラの頭はとても大きく、脳の重さは約8Kgと、動物界でナンバーワンです。
さすが頭がでかいだけのことはある、と言いたいところですが、じつは頭の中身のほとんどは「脳油」という油のかたまりです。
クジラは超音波を出してまわりの様子を探っています。脳油はこの超音波を強化しており、その威力は、超音波をくらった魚が気絶するほどとの説も。更に、浮袋のように浮かんだり沈んだりするのにも一役買っています。
本当は脳だって大きいのですが、主張の激しい脳油の前では、ちっぽけな存在に見えてしまいます。