基本、今泉忠明氏監修「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典:高橋書店発行」よりの抜粋、今回は その51.オオアタマガメは頭が大きすぎて、こうらに入らない です。

 カメの甲らはかたくて重いので、動きはゆっくりですが、防御力は抜群。中に閉じこもれば、大抵の敵の攻撃をやり過ごせます。世界に300種類ものカメがいることを考えると、この方法はわりと有効なのでしょう。

 ところが、オオアタマガメは大きな頭のわりに、甲らが平べったいため、頭を隠すことができません。また、カメにしては尾もやけに長く、もはや隠れる気ゼロです。

 一方で、甲らが軽い為か、動きはとても素早く、木にも登れます。カメらしさを全力で拒否しているカメなのです。

「豚もおだてりゃ木に登る」と言いますが、おだてられなくても木に登るカメが居たなんて・・・!