基本、今泉忠明氏監修「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典:高橋書店発行」よりの抜粋、今回は その53.出てくる年を間違えたジュウシチネンゼミはさみしく死ぬ です。

ジュウシチネンゼミはその名の通り、17年に一度だけ成虫が大発生します。そして交尾をして産卵すると、卵から生まれた幼虫は17年間を土の中で過ごすのです。

 そのため、ある年に成虫が現れたら、その地では16年間、成虫の姿を見る事はありません。毎年現れる訳ではないので、彼らを狙って食べる動物もいません。いっせいに羽化する事で、敵に食べられる危険が低くなっている様です。

 でも万が一、うっかり羽化する年を間違えると悲劇です。いくら鳴いても仲間に会えず、あっけなく敵に食べられてしまいます。

 実は北米では13年周期で大発生するセミも居て、これらは素数ゼミと呼ばれています。

因みに、2004年にニュウヨーク付近で、2016年にオハイオ州やペンシルバニア州でジュウシチネンゼミが発生しています。