今泉忠明氏監修「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典:高橋書店発行」よりの抜粋、今回は その78.カクレウオのかくれ家はナマコの肛門  です。

 カクレウオは、名前の通りナマコを家にして、かくれています。昼はナマコの体内で安全に過ごし、夜になると食事に出かけ、おなかが一杯になるとナマコのお尻に帰宅します。

カクレウオの体には出っ張りが無く、頭から尾に向かって細くなっています。そのためナマコの肛門を出入りするときは、いつも尾からと決まっているす。

 こうして安全を確保しているカクレウオですが、ナマコにはなんのメリットもありません。しかし体を動かせないため、ずうずうしい魚が肛門から出入りするのを、だまって耐えるしかないのです。

 こんなカクレウオは肛門魚や腸内魚と散々な名で言われますが、なんと、アメリカでは「真珠魚」と呼ばれているそうです・・・・。