今泉忠明氏監修「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典:高橋書店発行」よりの抜粋、今回は その79.ヤブイヌのメスは逆立ちでおしっこをする  です。

 熱帯雨林に住むヤブイヌのメスは、縄張りを主張するため木などにおしっこをかけて回ります。この時とても大切なのが、おしっこをかける位置。これが高いほど体が大きいと思われ、縄張り争いで有利になるようです。

 そこで、歴代のヤブイヌたちは、より高みを目指して試行錯誤し、ついに逆立ちでおしっこをするというスタイルにたどり着きました。

 今ではどのヤブイヌも逆立ちでおしっこをしています。もはや体の大きさは関係ありませんが、高い所にかけなければ元気がないと思われてしまうので、やはり逆立ちをせざるを得ないのです。

 もちろん生まれた時からすぐに上手にできるわけではなくて、小さな頃からちょっとずつ練習してこのわざを習得するそうです。嫁入り作法習得のようで涙ぐましい努力ですね!