今泉忠明氏監修「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典:高橋書店発行」よりの抜粋。今回は その97.ミノムシのメスはみのの中に引きこもったまま一生を終える です。
枝にぶら下がっているミノムシの正体は、オオミノガなどの幼虫です。オスはみのの中でサナギから成虫になると、メスを求めて飛んでいきます。
しかし、メスは成虫になっても羽が生えず、みのに引きこもったまま一生外に出ることは有りません。メスはオスと交尾した後、みのの中に卵を産み、幼虫が孵化するころにみのの下にある穴からぽとりと地面に落ちて死ぬのです。
ちなみにミノムシのみのは、小枝や枯葉でできていますが、毛糸や細かく切った色紙などを幼虫に与えれば、自分好みのカスタムミノムシをつくることもできます。