今泉忠明氏監修「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典:高橋書店発行」よりの抜粋。今回は その105.シロヒトリのプロポーズは気持ち悪い です。

ガの多くは夜行性です。夜になると交尾の相手を探して飛び回りますが、暗闇では何も見えないので、フェロモンと言うにおいのもとを体から出して自分の存在をアピールします。

たいていの昆虫はオスがメスのにおいをたよりに探しますが、シロヒトリの場合は逆。シロヒトリのオスは「ヘアペンシル」と言う特大サイズのフェロモン放出器官を持っていて、ここからにおいのもとを沢山出すことでメスを呼び寄せるのです。

ある意味とてもかしこい方法ですが、いかんせんエイリアンの触手のようで気持ち悪すぎます。