001

 

「子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?」とお子様から聞かれたら皆様はどう答えられますか?

 

今回は興味深かった一冊のご紹介です。「子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?」タイトルずばりの本が出版されました。8人の識者が書いておられます。お一人おひとりが同じ内容を「子供編」「大人編」として書いておられます。

 

いずれの著者のお話も非常に興味ある内容ですが、私には内田 樹(うちだ たつる:神戸女学院大学名誉教授、思想家)さんの説明が「なるほど!」と心に響きました。以下に一節(子供が読める様に難しい漢字は使われていません)を紹介します。

 

子どもたちが勉強するのは「生き延びる力」を身に付けるためです。その社会ではどういう能力が「食料を得る」ために求められているのかをまず知り、それを学ぶ。これは当然ですね。でも、それだけではありません。仲間をつくること、結こんすること、伝統を受けついで、次世代に伝えること、集団の中の弱いものたちを支えんすること、これらはすべて「生き延びる」ためにどうしても学ぶ必要のあることです。

 

お子様への答えのご参考だけでなく、他7名の識者の説明も必見です。

 

日経BP社発行 おおたとしまさ編著 1300円+税 です。