基本、今泉忠明氏監修「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典:高橋書店発行」よりの抜粋、今回は その44.カメムシは、自分のにおいがくさすぎて気絶する   です。

 カメムシは昆虫界の中でもくさい虫のチャンピオンです。かれらは敵におそわれると、足のつけ根から強烈なにおいを放つ液体を発射して敵を撃退します。しかもただくさいだけではありません。においのもとであるアルデヒドとよばれる化学物質には、毒性があるのです。

そのため、せまい容器にカメムシを閉じ込めて刺激すると、かれらは自分が出した液体のにおいにやられて気絶してしまいます。

 このとき、カメムシをすぐに取り出せば、やがて復活しますが、容器に放置しておくと、そのまま死んでしまうのです。

ああ!自業自得と言うか、あわれな自滅と言うか!