基本、今泉忠明氏監修「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典:高橋書店発行」よりの抜粋、今回は その46.タツノオトシゴの最高時速は、たったの1.5m   です。

 タツノオトシゴは、名前の通り竜の赤ちゃんのような形をしていますが、これでも魚です。ふだんはくるっと巻いた尾を海藻に巻き付け、流されない様にしています。こうしていると海藻の一部の様に見えて、敵に襲われにくいのでしょう

 ほとんど泳ぐことの無いかれらですが、流されてしまったり、交尾の相手を探したりする時は、小さな胸びれをパタパタ動かして泳ぎます。

 しかしその最高速度は1時間にたったの1.5m。魚の中で最も遅いとされるほど、泳ぎが苦手なのです。顔は竜でなく馬の形にも似ているので日本では海馬とも言われています。それにしては遅すぎる!!!

 もう一つおもしろい事があります。オスはお腹に袋を持っていて、その中でメスが産んだ卵を大きくなるまで育てますまるで「オスが妊娠した!!!」様です。