基本、今泉忠明氏監修「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典:高橋書店発行」よりの抜粋、今回は その58.ラッコは食べ続けないとこごえ死ぬ  です。 

プカプカと水面に浮ぶ姿がなんともかわいいラッコ。しかしこうして浮んでいられるのも、全身で8億本あるという異常に毛深い体のおかげです。

 これは、たてよこ1cmの中に人間の髪の毛が全部生えているのと同じくらいの密度。毛の間に空気がたまって浮き輪の役割をするので、ラッコは沈まないのです。

 また、毛には体温を保つ役割もあります。ふっくらして見えるラッコですが、皮下脂肪がほとんどなく、毛の下はガリガリ。あまりにも寒い海で暮らしているので体温を保つのにエネルギーが使われて脂肪がたまる余裕が無いのです。

 そのため1日に体重の4分の1程度の量の食事をしないと、体温が下がって凍死してしまいます。人間に例えれば、体重60Kgの人が15Kgのご飯を食べる勘定になります! 

誰ですか?そんなに食べても太らないって羨ましい!なんて言ってるのは・・・