今泉忠明氏監修「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典:高橋書店発行」よりの抜粋。今回は その83.ヤマネは冬眠中に起こされると命を落とす  です。

ヤマネは気温が下がると、落ち葉の下などで冬眠をします。冬眠中は死んだように動きませんが、決して起こしてはいけません

「起きても、また眠ればいい」と思うかもしれませんが、冬眠中は体温が37℃から0℃近くまで下がっている為、体温を上げるのに沢山のエネルギーを使います。これには冬眠前にため込んだ脂肪を使っていますが、ヤマネは体が小さく、あまり脂肪を蓄える事ができません。

その為、冬眠を何度も邪魔されると、春が来たときに体温を上げる事ができなくなり、そのまま死亡してしまうのです。