今泉忠明氏監修「続おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典:高橋書店発行」よりの抜粋。今回は その113.カバはうんこを道しるべにする です。

カバは、夜になると川から出て数㎞離れた場所まで草を食べに行きます。しかし超お肌が弱く、夜明けまでに戻らないと日の光でやけどしてしまいます。

そこでたよりになるのが、うんこです。カバはうんこをするとき、たびたびしっぽを高速でふって、まき散らします。こうしてにおいを残すことで、帰り道に迷わないようにしているのです。

童話の「ヘンゼルとグレーテル」では、帰り道の目印にまいたパンくずが小鳥に食べられて帰れなくなってしまいましたが、うんこならほかの生き物に食べられる心配が少ないので安心です。