今泉忠明氏監修「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典:高橋書店発行」よりの抜粋、今回は その74.はちみつはじつはミツバチのゲロ です。

ミツバチが一生かけて集めるはちみつは、わずか5g。小さなティースプーン1杯程度の量ですが、集めるのには大変な時間と労力がかかっています。

花の蜜をおなかにためて帰った働きバチは、巣の中にいる働きバチに蜜を吐き戻してわたします。そのあとは順に巣の奥にあるはちみつ貯蔵庫までバケツリレーのように口移しで蜜を運ぶのです。

口移しを繰り返すうちに、蜜からは水分が抜け、ねっとりとしていきます。こうしてできたはちみつは、まさにミツバチたちの努力の結晶と言えますが、もはや間接キスどころの騒ぎではありません。