今泉忠明氏監修「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典:高橋書店発行」よりの抜粋。今回はその82.ハダカデバネズミはおしっこをかけられるとこどもがうめなくなる  今回も続いてネズミのお話です。

ハダカデバネズミは地中に掘った穴の中で、100匹ほどの群れで暮らしています。その中で、一番大きいのが女王。女王以外のメスは子どもを産みませんが、これは女王の「呪い」のせいです。

女王は巣の中をパトロールして、メスたちにたびたびおしっこをかけます。するとメスたちは、子どもをつくる気を無くしてしまう様なのです。

女王が死ぬと、メスたちは再び子供をつくれるようになります。しかし、その中から新女王が誕生すると、ほかのメスはやはりおしっこの呪いをかけられ、子どもをつくれなくなってしまうのです。