今泉忠明氏監修「続おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典:高橋書店発行」よりの抜粋。今回は その124.セイウチは魚の小骨が苦手 です。

水族館でのショーなどでも人気のセイウチ。その大きな体から、なんでもごうかいに食べるイメージがありますが、じつは魚の小骨が苦手という繊細な一面があります。

もともと、野生のセイウチの主食はやわらかい貝。 貝がらのすきまに口をつけて、掃除機のようにズズッと身をすい出します。そんな食生活をしているせいか、セイウチは固いものをうまく消化できなくなってしまったのです。

そのため水族館では、少し大きめの魚は骨をていねいにとって、切り身にしてもらうという、赤ちゃんのようなお世話をしてもらっているようです。