今泉忠明氏監修「続おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典:高橋書店発行」よりの抜粋。今回は その125.ツパイは毎日お酒をあびるほど飲む です。

マレー半島には、お酒を出すヤシの木があります。つぼみから出る蜜が自然に発酵し、アルコールが含まれるお酒になるのです。

そんな天然のお酒を求めてやって来るのが、ツパイです。昼と夜では違う種類のツパイがやって来て、人間なら酔っぱらって立てなくなるほどの量を毎日飲んでいきます

そんなに飲んでも平気なのは、肝臓のアルコール分解能力がものすごく高いためのようです。

一方、ヤシの木は、お酒をエサにおびき寄せて、ツパイに花粉を運んでもらいます

そう簡単にタダ酒を飲ませると思ったら、大間違いなのです。