基本、今泉忠明氏監修「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典:高橋書店発行」よりの抜粋、今回は その55.チンパンジーがしゃべれないのは、のどの構造のせい です。

チンパンジーは500万年前に人間と共通の祖先から分かれた動物です。とても賢く、手話で人間と話すこともできます。

 しかし、人間のように言葉をしゃべることはできません。なぜならチンパンジーは口で呼吸ができないからです。口呼吸ができるのは、哺乳類の中でも人間だけ。イヌがハアハアするのも、実は体温を下げるためなのです。

 チンパンジーは人間のように、口から出す息の量を調節できないため、細かい発音の使い分けをまねできません。これは脳の進化にのどが追いついていない、非常におしい状態と言えます。

実際、ヒトとチンパンジーの遺伝子は98%以上が相同です。でも僅か1~2%の遺伝子の違いがその差を説明できるものでも無いようです。何んと生き物の不思議で複雑な事でしょうか!!!