今回は、中室牧子氏著「『学力』の経済学」、第2章 子どもを”ご褒美”で釣ってはいけないのか?・・その4・・「テレビやゲームは子どもに悪影響を及ぼすのか」・・です。

このテーマの結論に達する前に、氏は「テレビやゲームをやめさせても学習時間はほとんど増えない」と論述しています。氏の分析では「1時間テレビやゲームをやめさせたとしても、男子は最大1.86分、女子は最大2.70分学習時間が増加するに過ぎない」そうです。

そして「1日1時間までならテレビもゲームも問題ない。2時間以上だと学習時間などへの負の影響が大きくなるとし、結果、「子どもが、1日1時間程度、テレビを見たりゲームをしたりする事で息抜きをすることに罪悪感を持つ必要はありません」と結論しています。

では、テレビやゲームをやめさせることに殆ど意味が無いならば、子どもの学習時間を増やすためには、何をすれば良いのでしょうか? これが次回のテーマです。