今回は、中室牧子氏著「「学力」の経済学」、第3章”勉強”は本当にそんなに大切なのか?・・その5・・非認知能力は鍛えられるか、自制心の場合、その方法は?・・です。

前回までに非認知能力、特に「自制心」と「やり抜く力」が重要な事がわかりました。ではこれらは鍛えて伸ばせられるものなのでしょうか?またどうしたら鍛えられるのでしょうか?その方法は?

著書によれば、最近の研究では、認知能力の改善には年齢的な閾値が存在しているが、非認知能力は成人後まで可鍛性のあるものも少なくないと言う事が分かっているそうです。つまり認知能力の学力や成績は若いうちだが、非認知能力は年齢に関わらず鍛えて伸ばす事ができる、と言う事ですね!では非認知能力を鍛えて伸ばすためにはどうすればよいのでしょうか?

重要な非認知能力のひとつ「自制心」は「筋肉」のように鍛えるのが良いと言われているそうです。つまり、継続と反復です。自制心も、何かを繰り返し継続し継続的に行うことで向上します「細かく計画を立て、記録し、達成度を自分で管理する」ことが、自制心を鍛えるのに有効であると多数の研究で報告されているとの事です。

では、もう一つの重要な非認知能力である「やり抜く力」はどうでしょうか・・。
次回は「やり抜く力」についての解説です。