今回は、中室牧子氏著「「学力」の経済学」、第3章”勉強”は本当にそんなに大切なのか?・・その6・・非認知能力は鍛えられるか、「やり抜く力」の場合、その方法は?・・です。

前回、非認知能力、特に「自制心」は「筋肉」のように鍛えると良い、つまり、継続と反復で鍛えられる、と言う事でした。具体的には「細かく計画を立て、記録し、達成度を自分で管理する」ことが有効と言う事でしたね!

今回は、もう一つの重要な非認知能力「やり抜く力」についてです。中室氏は著書の中で以下のように書いています。

スタンフォード大学の心理学者のドゥエック教授はこの「やり抜く力」を伸ばすためには「心の持ちよう」が大切と主張しています。教授の研究では、「しなやかな心」を持つ、つまり「自分のもともとの能力は生まれつきのものではなくて、努力によって後天的に伸ばすことができる」と言う事を信じる子供は、「やり抜く力」が強い事がわかっています。教授らの実験では、親や教師から定期的にそのようなメッセージを伝えられた子どもたちは、「しなやかな心」を手に入れ、「やり抜く力」が強くなり、その結果、成績も改善したそうです。

大事な「やり抜く力」は親や教師が子どもたちの「しなやかな心」を育てる事によって鍛えられ伸ばす事が出来ると言う事ですね!!!