今回は、中室牧子氏著「「学力」の経済学」、第4章”少人数学級”には効果があるのか?・・科学的根拠なき日本の教育政策・・その3 少人数学級には効果があるが費用対効果は低い です。

前回では、少人数学級は効果があるとの事でした。それでは、日本も同じように、1学級当たりの人数を13~17人の様にもっと少なくするべきなのでしょうか?
氏は次のように記しています。

実は、私はそれには慎重であるべきだと思っています。なぜなら、少人数学級は学力を上昇させる因果効果はあるものの、他の政策と比較すると費用対効果は低い政策であることもまた明らかになっているからです。

氏はその事を、マサチューセッツ工科大学の「貧困アクションラボ」の研究成果を紹介して示しています。では学力を上昇せる費用対効果の高い政策とはどのようなものでしょうか?次回、取り上げます。