今回は、中室牧子氏著「「学力」の経済学」、第4章”少人数学級”には効果があるのか?・・科学的根拠なき日本の教育政策 その5 少人数学級や子ども手当の費用対効果は? です。

各種政策の「学力を上昇させる費用対効果」の中で1番は何と「教育の収益率に対する情報提供」つまり「保護者に対して、教育が将来の賃金に与える影響について情報を与える」と言う事でした。なるほど、親や子ども達が教育の価値を過小評価している場合、「教育を受ける事の経済的な価値」に対する誤った思い込みを正すだけで、子どもの学力を高めることが出来ることは良く理解できますね!勿論費用もかかりませんね!

それでは、少人数学級や子ども手当などの政策はどうだったのでしょうか?
記述の「貧困アクションラボ」の結果では、22の政策中インドで行われた「少人数学級」は19位、ケニアで行われた「少人数学級」は21位、マラウィでの「子ども手当」に至っては何と最下位22位だったそうです。

皆さんは、こんなに低順位だと予想していましたか?