平安時代が古代なんて、私は学生の頃そんな風には教えられませんでした。日本の歴史は昔と今では違う見たいです!
何故変わった? 実は純粋に学問的な「歴史」が変わった訳ではありません。歴史事実の誤認があった訳でもありません。

犯人は「近隣諸国条項」と言う”日本国の教科用図書検定基準に定められている規定”です。その中味は「近隣のアジア諸国との間の近現代的事象の扱いに国際理解と国際協調の見地から必要な配慮がされている事」と言うものです。つまり日本の歴史は、近隣の国、具体的には中国と韓国との歴史との整合性を図る必要性がある事となったのです。その結果、いろいろ経緯があって日本の歴史が変わる事となってしまったと言う訳です。因みに、中国・韓国・北朝鮮の教科書作成に関しては、この様な近隣諸国への配慮云々の規定は無いそうです。

発端は1982年(昭和57年)に「高等学校歴史教科書の記述が、中国・華北への『侵略』から『進出』に文部省の検定で書き直された」と言う誤報です。実際は誤報だったのですが、中華人民共和国・大韓民国が抗議する外交問題となる「歴史教科書問題」が発生したのです。時の総理の訪中等、諸々の外交関係を重んじる立場から、結果として「近隣諸国条項」が生まれました。

これがいわゆる第1次「歴史教科書問題」です。第1次と言う位ですから第2次「歴史教科書問題」が後に発生します。それら以下については改めて次回にご説明しましょう!!!