基本、今泉忠明氏監修「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典:高橋書店発行」よりの抜粋、今回はその27.スズムシは足で音を聞く です。
スズムシは秋になると美しい声で鳴くことで有名な昆虫です。鳴くと言っても、のどから声を出している訳ではありません。2枚の羽根を高速でこすり合わせてリンリンと音を鳴らしているのです。
この鳴き声は、オスからメスへのプロポーズ。子孫を残すためにオスは必死です。一方のメスは、美しい声に耳を傾けていると思いきや、前足にあるむき出しの「こまく」でその音を聞いています。
このこまく、簡単なつくりなので複雑な音の聞き分けはできず、人間の鳴きまねにすらだまされるレベルだそうです。
なら、オスはそんなに頑張ってきれいな音で鳴かなくても良いのに・・・。